【2月11-14日】被災地支援活動(七尾市/珠洲市)

今回は、浅麓コミュニティカレッジメンバー含め、複数名で被災地を伺い、被災地/被災者の最新状況を確認して現状課題や被災者の要求内容を再認識する事、また、避難所(コミュニティセンター/学校)を訪れて、被災者がいま必要としている支援を行う事を目的に活動します。

矢田郷(やたごう)地区コミュニティセンター(七尾市)
  夕食配膳、支援物資配送などの支援活動

御祓(みそぎ)地区 コミュニティセンター(七尾市)
  情報収集のための街ぶら部隊
  炊き出しサポート
  足湯をしながら避難している方の話し相手(傾聴ボランティア)
  在宅被災者の水くみ手伝いなど

店舗と住居の再建に向けたご相談対応(七尾市)
  実際に支援要請を行っているご自宅/店舗を訪問し再建サポート

奥能登(珠洲市)への支援物資搬送
  奥能登の要求を確認し七尾市から珠洲市へ支援物資を配送

2月11日(七尾市:矢田郷コミュニティセンターなど)
・七尾市古民家(飯田家)を視察内見。七尾市有識者から、能登震災におる建物被害状況等についてお話をお聞きして、いま置かれている状況を確認し、今後の古民家に関する有効な活用方法について検討を実施(インキュベーションセンター構想等を検討中)。

・七尾市最大の避難所となっている矢田郷(やたごう)地区コミュニティセンターでは、矢田郷地区まちづくり協議会の方に、避難所での活動状況を共有頂き、避難所が必要としている活動を支援。現地スタッフと共に、人手が不足している配給用の飲料水配送等をサポート実施。

七尾の古民家の被害状況確認および活用方法検討
矢田郷地区コミュニティセンターで現地担当から概要説明
支援物資 ペットボトルの配給支援

2月12日(七尾市:御祓地区 コミュニティセンターなど)
・御祓(みそぎ)地区 コミュニティセンターでは、この日は、PUBLIC × REPUBLICが運営する足湯、支援物資の配布、炊き出し(キッチンカー)のイベント実施計画があり、その中で浅麓コミュニティメンバーは、避難所運営側の要請に従い、避難所に到着した支援物資の配列、及び、配布業務を担当。複数台の自動車で早朝に到着した支援物資を、ジャンル別(食べ物・飲み物系、おむつ等、日常使用品等)にブルーシート上に仕分けを行い、被災者の受け入れ準備を完了。
・ほぼそのタイミングで被災者の方が配給場所を訪れだし支援物資の配布を開始。支援物資配布の対象者は、この日は避難所の方のみならず、自宅避難等の被災者の方も対象と範囲を広げたことで次々に被災者が訪れ、準備した飲料水、食料は、瞬く間に無くなっていく状況。
・支援物資配布にあたっては、傾聴ボランティアも兼ね、生活等で困っている事がないかなども語りかけながら支援物資を配布していき、被災者の多くの笑顔と接する事ができた。

・2名の浅麓コミュニティカレッジメンバーは、震災で自宅(兼店舗)が被害にあった方から事前に依頼のあった事業再建相談を担当。ご依頼者の自宅(兼お店)を訪問し、状況、要望をお聞きして、次ステップに向け一緒に復興計画の検討を開始。
今回は七尾青年会議所(JC)のメンバーも同席し、個別の事業者の復興と、七尾市全体の復興についても討議。

御祓地区 コミュニティセンターでの活動情報共有
到着した支援物資の配列作業
次々に到着する支援物資の配列/配布作業

2月13日(奥能登 珠洲市:宝立小中学校など)   七尾市との支援物資連携
・珠洲市の避難所での支援物資不足分を補うために、七尾のコミュニティセンター(矢田郷)から物資を分けて頂き、レンタカーいっぱいに荷物を積み、今回ご縁があった珠洲の避難所(宝立(ほうりゅう)小中学校)に搬送。また避難所状況を確認。
該当被災地で欲しい支援物資は、食べ物(パンなど)、洋服。逆にいらないものは既に山ほど受け取った毛布など。時間軸など状況に応じた支援が必要。

・奥能登へ向かう支援者の拠点となっている旧西岸(にしぎし)小学校を訪問し、奥能登で活動する支援団体 災害NGO結との情報共有を実施。

※奥能登状況: 七尾から珠洲に向かう途中の道はあちこち陥没して片側交互通行になっており、まだ開通していない道も結構あり(物資搬送や自動車での移動は大変な状況)。また避難所の周りの家はダメージが非常に大きく、あたり一帯はすべて、バラバラと乱雑に積み重なった木材、散らばった瓦等あり。目の当たりにした通り、今後も継続した復興支援活動を実施していく決意。

支援物資を矢田郷で積み珠洲市の避難所まで届ける様子
珠洲市の支援物資配送先
珠洲市の支援物資(今回配送物資も含む)

参加メンバー所感
三現(現地・現物・現実)に勝るものはないと実感した。地域や地区によって被害状況や復旧の程度がまちまち。個人や家庭ごとではもっと状況が異なり、必要とするニーズも様々。

七尾市は能登半島の付け根にある中心地で、全国から支援物資が集積されている。電気は使えるものの水道は一部を除いて未だ使えない。支援物資を必要とする自主避難所や自宅避難には十分渡っていない。

奥能登(今回は珠洲市)は、被害が大きい地域であることを実感した。
避難生活をしているある方の印象的な声として「納豆や卵を食べたい」を聞いた時、被災から1ヶ月半を過ぎても非常食中心しか食べてなく、日常食が食べたいというのは贅沢でもなんでもなく、普段に戻りたいという切実な想いなんだと感じた。

状況整理(メモ)
・まだら模様: 地域や地区によって被害状況や復旧の程度差あり。道一本の隔たりで水道利用可否も異なる。
・支援活動が開始されている一方で、「災害ボランティアセンター」は立ち上げてはいるが2/11現在準備中で機能前。受入態勢が課題。
・避難所が必要とする支援物資は、時間と場所により変化していく状況。最新状況把握要。
・集まったボランティアは、当日、時間経過と共に全体の状況や、個人の立ち位置が見え徐々に連携した動きへ。一方で、全体を網羅した指揮者は必要。
・奥能登への移動時間は通常+アルファで時間がかかる状況。ボランティア等の活動時間も影響あり。
・支援物資:集まっている避難所と不足している避難所の運搬連携。

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