浅麓コミュニティカレッジは「全ての世代の人たちが、自分にできることを持ち寄り、共に生きる社会を実現することを目指して互いに学び合う、コミュニティ兼大人の学びの場」となり、全ての世代の参加を描いています。そこで、パイロット開校となった昨年2023年度は、中学生に学長、80代の方に副学長をお願いしました。
本開校となる今年2024年度も、学長は若い世代に担って頂くことになりましたので、紹介いたします。
2024年度 新学長_荻原蓮さん(佐久大学生)
はじめまして。佐久大学の荻原蓮です!
朝ドラとサッカーをこよなく愛する大学1年生です。高校では生徒会長を経験し、今回は1年間、学生学長を務めることになり、”長”のつく役職に縁があるんだなと感じています。
浅麓コミュニティカレッジを通して、新たな自分の良さを見つけ、未来について考える視野を広げていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
2024年度 開校式での学長あいさつ内容 (日程: 6月15日)
人々とのつながり・地域との繋がり
2024/6/15 浅麓コミュニティカレッジ 学生学長
荻原蓮
皆さんこんにちは、今回浅麓コミュニティカレッジで学生学長を務めさせていただきます佐久大学1年の荻原蓮です。私はこれから始まる浅麓コミュニティカレッジのスタートラインに立てるこの日を楽しみにしていました。本日はよろしくお願いします。
人との繋がりについて話す前にどうか荻原蓮がどのような人間であるかについて皆さんに話をさせてください。少なくとも中学までの私は、勉強もスポーツも出来ない何も取り柄のない平凡な人間で常に人の才能の陰に隠れている中学生でした。またボランティア活動などにも中学では一度も参加したことはありませんでした。
そんな私を変えるために、私は軽井沢高校へ入学しました。高校ではラジオ制作や地域のボランティア活動そして生徒会長など普通の高校生では中々味わえないような経験を沢山行ってきました。特に軽井沢町で行われるイベント等のボランティアはどれも面白く、初めましてで出会った人がだんだん知り合いになり、いつしか顔見知りになっているという感覚が私は好きでした。もちろん、親や学校の先生以外で私のことをいつでも褒めてくれる大人は今までいなかったのでこのような素晴らしい経験が出来たのも、ユニークな大人の方たちが私を知ってくれたおかげであると今でも思っています。
このような貴重な経験をした私は現在、佐久大学に進学しまた新しい友達にも恵まれ、そして課題レポートの提出に追われながらも楽しくて充実した”キャンパスライフ”を送っている最中です。
そんな私は最近、友達からこんなことを言われました。「蓮にはできないこと何もないよね。」「何でも出来ちゃって凄いな。」と。もちろん、友達は嫌みで言っているわけではないし、出会ったばっかりで知らないこともあるのだとわかっています。ですが、この言葉にどこか違和感を覚えていました。いくら高校で数え切れない程の貴重な経験をしたといえど、元々の私は何も出来ない取り柄のない人間でした。私は「独りでは何も出来ない」のです。その友達が何でも出来るように見えていたのは、私が完璧な人間なのではなく周りの人達が私を支えてくれていてその真ん中に私が立っているだけなのです。
いつだってそうでした。ラジオを作る時もボランティアに参加した時も生徒会長になった時も必ず誰かが一緒にいてくれて、その人の言葉に救われて時には相手を助け合などをした結果、今の私がいるのです。
実は大学生になった私は中々高校のように何事にも活発に行動することが出来ずまた人の才能埋もれてしまっていたので人々とのつながりがどれだけ大切な事かを痛感していました。そんな私を救ってくれたのは、坂本那香子と学生学長をやらないかと声をかけてくれたまんぼさん。今回のお話を受けた時は本当に嬉しかったです。
正直、今にでも心臓が破裂しそうなくらい学生学長という役割に緊張をしていますが、浅麓コミュニティカレッジでの活動を通して改めて人々とのつながりや地域とのつながることの素晴らしさを経験の中で一つでも多く発見していき、そして何より楽しみながらともに活動する皆さんのお力になりたいと思っているのでどうぞよろしくお願いします。